2018年4月に始めた在宅ワーク。
6月に開業届けを提出し、個人事業主になりました。
専業主婦から「自営業」になりましたが、今まで通り夫の扶養に入ったままです。
ではなぜ私が開業届を出して個人事業主になったのか?
その理由や開業に至った経緯、個人事業主になるメリットやデメリットなどをご紹介したいと思います。
主婦が在宅ワークで稼ぐ!絶対に開業届をださないとダメ?
「開業届」とは「こんな事業をはじめました!」と税務署に申告するための書類。
開業届けを提出する=個人事業主=自営業ということになります。
では、私のような主婦が在宅ワークで稼いでいる場合、絶対に開業届を出さないといけないのか?
答えはNO!
開業届けを出さなくても罰則はありません。
「じゃあ別にこのまま開業届出さなくていいか〜」と思ったあなた!ちょっと待って!それだと損をするかもしれませんよ!
在宅ワークで個人事業主になるメリット
主婦が開業届を出して個人事業主になるメリットは主に2つあります。
- 青色申告できる=税金が安くなる
- 子どもが保育園に入園しやすくなる
メリット1:主婦が個人事業主になると確定申告で有利に!
なぜみんな開業届を出して個人事業主になるのか?
その1番の理由は、開業届を出すと確定申告で有利になるからです。
専業主婦の場合、1年間の所得が38万円以上になると、在宅ワークでも確定申告が必要です。(なので月3万円くらい稼げはじめたら考えればOK)
このとき通常は「白色申告」という方法ですが、個人事業主になると「青色申告」ができるようになります!これが1番のメリットです。
青色申告特別控除が受けられる!
年間所得38万円を超えて確定申告をする場合、「白色申告」と「青色申告」のどちらかを選びます。
- 青色申告特別控除(最大65万円)
- 赤字が繰り越せる(3年間)
- 親族への給与を経費にできる
- 30万円未満のものを一括でその年度の経費にできる(最大300万円)
この中で一番大きいのが、青色申告特別控除!
白色申告と青色申告でこんなに税金の控除額が変わってくるんです。
- 白色申告:基礎控除38万円のみ
- 青色申告:基礎控除38万円+最大65万円の特別控除
せっかく苦労して稼いだお金、できるだけ手元に残したいですよね!
年間38万円以上稼ぐなら、個人事業主になって青色申告をするのを検討することをおすすめします。
メリット2:主婦が個人事業主になると保活で有利に?
専業主婦で育児しながら在宅ワークをしている場合、「子どもを保育園に預けられたら良いのにな〜」と思うことありますよね。
在宅ワークの場合、地域によっては個人事業主になると子どもの保活で圧倒的に有利になります。
この資料は私の住んでいる地区の「保育園入園の基準表」です。
基本的に在宅ワークは「内職」扱いなので、優先度ランクはF→ほぼ待機児童決定です。
しかし、開業届けをだして個人事業主になると「居宅内での就労」として認められるので、優先度ランクはBまで上げられます!
夫婦でサラリーマンの家には負けますが、Fよりは保育園に入園させやすくなりますね。
地域によって基準は違うので、お住まいの地域の情報をぜひ確認してみてください。
在宅ワークで個人事業主になるデメリット
個人事業主にメリットが大きいことは分かった。でも、開業届を出すことでデメリットはないのか?気になりますよね。
在宅ワークで個人事業主になるときに考えておきたいデメリットは2つ。
- 扶養問題
- 青色申告の手間
すべての人にあてはまるわけではありませんが、この2つについてクリアできるかは絶対にチェックしておいた方が良いと思います。
デメリット1:夫の扶養からはずれることがある
多くの専業主婦が夫(会社員)の社会保険の扶養に入っているかと思います。
社会保険とは、会社員が加入できる健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険のこと。扶養に入れる条件は、保険組合によって異なります!
組合によっては「個人事業主になっただけで扶養から外される」ということもあるらしいので、必ず確認されたほうがよいかと思います。
我が家の場合、月に10万円くらいまでの所得なら問題ありませんでした。
扶養から外れると、自分で国保・国民年金に加入して保険料を支払わなければなりません。
開業届を出す前に扶養について必ず確認を!
デメリット2:青色申告は白色申告よりも難しい
青色申告で65万円の特別控除を受ける場合、「複式簿記」で帳簿をつける必要があります。
(白色申告なら「単式簿記」という簡単な帳簿付けで良い)
複式簿記って何?簿記の知識なんてないし、なんだか面倒くさそう・・・って感じですよね。でも、そんなに心配しなくて大丈夫!
手書きだと難しいのですが、会計ソフトを使えば白色でも青色でも手間は大して変わりません。
私は無料で使える会計ソフトを使っています。お小遣い帳とか家計簿くらいの感覚で、あとは自動で帳簿がつくられます。
開業届を提出するタイミングは?
青色申告をしたい人は、確定申告をする年の3/15までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出しましょう。
もしくは、事業開始から2ヶ月以内ならOKです。
所得が38万円を超えるかも?という人は、早めに「開業届+青色申告承認申請書」をセットで提出しておくのがおすすめです。
ちなみに私は2018年4月に在宅ワークを始めて、6/15が開業日、6月末に開業届を提出しました。
開業届を5分で作成!無料の「開業freee」って?
開業して個人事業主になる手続きは無料。
開業freeeという無料ツールがあるので、書類をつくるのも簡単です。
ネット上で「仕事の種類は?」「仕事をしている場所は?」などの質問に答えていくだけ。かかる時間は5分ほどです。
詳しくはこちらの記事を。私が実際に開業届を作成した手順や、税務署に提出したときのことを書いています。
「開業届を出して個人事業主になる」と考えるとなんだか勇気がいりましたが、出してみたら簡単で「こんなもんか〜。早く出しておけばよかった」という感じでした。
迷っているならサクッと提出して、個人事業主になるのがオススメです。